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新幹線の話

前に新幹線で殺傷事件が起きたとき、とてもこわかった。 それは自分が新幹線に乗った時にそういう人と出会うかもしれない、というこわさではなくて、自分も自分の意識がないところで、もしかしたらそういうことをしてしまうかもしれない、と思ったからだ。別…

だから私はあなたを想っている

あっという間に季節が巡ってしまった。 好きな音楽を聴いたり、好きな人に会ったりしているとすぐに時間が過ぎる。 毎日あれこれと色んなことを考えているはずなのに、いざ振り返ろうとすると何を考えていたのか思い出せない。 きちんと言葉にしたいな、と思…

こぼれる愛 どうかそのままで

大人になってきているな、と感じる瞬間がある。 今まで嫌いだった食べ物を食べられるようになったとき。一人でタクシーに乗れるようになったとき。友達と人生の核心に迫るような話ができるようになったとき。 けれど一番実感するのは、「これ、高校生のとき…

21世紀の女の子として生きるために。

「21世紀の女の子」という映画を観た。 15編のショートフィルムが1作品になった、いまを生きる女の子のためにつくられた映画だ。 この映画を観て考えることがあまりに多かったので、ここではそのことをきちんと書き記そうと思う。 私が故郷である群馬県高崎…

9 BEST ALBUMS OF 2018

2018年が終わりを迎えようとしています。 今年はおそらく一番音楽に触れた年になったのではないかな。 CD、レコード、ストリーミングなど様々な手段で音楽を聴いたしライブにも計61本行きました。 そんな中で、今年とても気に入って聴いたアルバム9枚を紹介…

どうせ嫌いになんかならないだろ

近頃の風は冷たい。朝、外に出て吸い込む空気も冷え切っていて、呼吸するたびに体温を奪われるような気持ちになる。いつから冬は我が物顔で居座っているのだろう。 寒いのは苦手だ。手足が冷えて仕方がないし、着ても着てもどこか頼りないし、引っ越しの時に…

「祝祭」と駆け抜けた夏

平成が終わる。 わたしは平成5年生まれなので、生まれてこの方、時代はずっと平成だった。 だから昭和とか大正とか、そういう時代があったことは知っているけれどそれがどんなものであったのかはよく知らない。西暦が世界のスタンダードである中、日本でしか…

わたしはわたしでしかない

わたしはわたしでしかない、という事実に時たま絶望することがある。 わたしの記憶の限り、わたしはわたしの延長線上をひたすらに生きている。 一番幼き日の記憶はいつだったか。 石ころに絵の具で色をつけ喜んでいた自分。 特定の友人としか遊ばず、周囲の…

ついにきた7月4日

毎朝、通勤電車の窓から建設中の国立競技場が見える。 この通勤路になってから毎日眺めているけれど、作業が進んでいるのかいないのか傍目にはわからない。 だんだん変わって気づいたら全く違うものになるという脳トレのテストみたいに、気づいたら建設が終…

「いっぴき」を読んだ

いっぴきを読んだ。 文筆家である高橋久美子さんが書いたエッセイ集。 高橋久美子さんは言わずもがな、わたしが敬愛するチャットモンチーの元ドラマーでもある。 元々わたしはくみこん(久美子さん、と呼ぶのはなんだか気恥ずかしいのでくみこんと表記します)…

団地に住んでみたかった

団地。 群馬の平野に住んでいたわたしにとって、ほど遠い存在であった団地。 これまでなんの興味もなかったのに急に気になってしまったのは、シャムキャッツの夏目氏の団地コラムを読んだからです。 www.hinagata-mag.com 読んでもらえればわかるけど、団地…

高円寺という街

引越しをしました。 18歳からほぼ1人で暮らしていますが、下井草、北浦和、ときて3つ目の土地です。 部屋探し、引越し屋の手配、不要家具の処分、電気水道ガスの手続き、荷造り、新しい家具探し、などなど自分の段取りの悪さに辟易する日々でしたがようやく…

9 BEST ALBUMS OF 2017

折角ブログを作ったので活用してみようかな、と思い2017年のマイベストディスクたちをピックアップしてみました。 今年発売されたアルバム、EPより9枚選んでいます(順不同です)。今年はspotify、apple musicの2つのストリーミングサービスを利用したおかげで…

チャットモンチーのこと

わたしはチャットモンチーというバンドがとても好きです。 中学2年生、兄の部屋から漏れていたとび魚のバタフライを聴いてチャットモンチーというバンドがいることを知りました。 へんてこな歌詞のはめ方なのにキャッチーで、かわいいのにカッコ良くて、知れ…